2022年3月下旬野菜作付状況

ロシアのウクライナ侵略により世界の人権・経済は不透明に

オミクロンによる蔓延防止措置も21日に終了。日常生活が少しづつ動き出しました。一方、ロシアのウクライナ侵略により多くの市民が犠牲になっています。ロシアへの経済制裁が発動され世界経済に深刻な影響を及ぼしております。日本国内では石油・ガスの価格が上昇し、カリ肥料の供給基地であったロシア・ベラルーシからの輸入が困難になっており、肥料価格も上昇しております。そして食料生産の3大基地であるウクライナの小麦生産が縮小しますとアメリカ・オーストラリアの穀物はヨーロッパに流れ食料価格も上がります。中国も国内需要維持に動くため食料輸出は減少する見込みです。

日本国内野菜生産概況

生産を担う生産者は長期の価格低迷、生産費の上昇、労働力不足と労賃の上昇により生産意欲は減退しております。春から秋の栽培面積は減少する品目が多くなる可能性が高いです。

ダイコン

関東の三浦の残量は少ない状況です。千葉銚子、九州の春大根の面積は平年より10%程度少なく、12〜2月の低温乾燥で肥大が悪く反収が少ない見込みです。関東以西の3月播種も作付が減っており、青森
・道南は雪解けが遅く播種遅れと面積も縮小傾向となっています。

ニンジン

昨年の北海道の秋人参の豊作から関東以西の冬人参も豊作で安値が続いております。徳島や南九州の春人参は乾燥でやや生育が悪いものの在庫が多く価格は以前低迷しております。長崎、熊本、東海、関東の春人参は低温乾燥で肥大が遅れていますが面積が微増しており5月以降は順調に出荷される見込みです。青森・道南の初夏人参は畑の準備が遅れ面積も少なくなります。そして関東以西出荷の前進で6月下〜7月出荷は少なくなる見込みです。

キャベツ

春キャベツは定植期に雨が多く植え遅れし、1〜2月の低温乾燥で生育がより遅れており、且つ抽苔が多くなります。4月の出荷量も少なく品質の問題も懸念されます。12月定植のものでは脇芽も多発しております。

白菜

囲い白菜の残量は多い状況です。トンネル栽培の春白菜の面積は減少しており、4月中旬以降に需給バランスが取れ平年の市況になると思われます。

レタス

茨城の出荷期になりますが平年の70%に減少しております。原因としてはキャベツやネギに切り替えている生産者が多い状況です。生育状況は平年並みで群馬、長野レタスも同様です。

ブロッコリー

低温で生育が遅れていましたが気温の上昇で多くなってきております。関東以西の平坦地は面積も増加しており価格が厳しい見込みです。高冷地は人手不足が原因で栽培面積は増加しないと考えております。

ネギ

茨城の5月上旬から出荷されるトンネルマルチ栽培は面積が増加しております。低温乾燥で生育は遅れていますが今後の天候回復で順調な出荷が見込める模様です。夏以降のネギ面積も増加しているので市況は厳しくなる可能性があります。

ゴボウ

青森の春掘り残量が多い状況です。価格は低迷していますが代替品目がないので昨年並みの作付面積になる模様です。

ジャガイモ

鹿児島産の春ジャガは順調に生育し出荷されています。長崎も同様です。東海も順調に植え付けられており出荷量は昨年より多くなります。

今後に向けて

生産資材の値上がりだけでなく不足するものが出てくると思います。今年は加工業界では国産志向が強まる年ですので生産者の方は高品質で多収を心がけた生産を努めて頂きたい。

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