小麦を食べると長生き出来ない?
医師の本間良子先生のインパクトのあるタイトルの本を読んでみた。今まで毎日食べていたものが毒のように思える本だが、今からの食生活を見直す意味で考えさせられる内容となっている。私はパンやピザ、ラーメンが大好きなので少し苦痛と感じる。
体の不調の原因のほとんどが『小麦』?
本書の結論は長生きしたいなら小麦は食べるな。『脱小麦』で健康になろう。
本間先生はたった3週間の『脱小麦』であなたの体に奇跡が起きますと言っている。糖尿病、睡眠障害、昼に眠くなる、更年期障害、アレルギー、鬱病、イライラ、ADHD(注意欠陥多動性障害)などこれら原因不明の体と心の不調を改善する方法はシンプル。それは『小麦をやめること』。私たちの体は食べたもので出来ている。お医者に行っても異常ありません、ストレスです、加齢のせいですと診断されていた方で実際、効果があった。
パンやラーメン、パスタ、うどんを主食としている方は今すぐやめた方が良い。
なぜ『小麦』はこんなに体に悪いのか?
小麦粉に含まれる『グルテン』は人口的に作られた『グリアジン』と『グルテニン』の混合でできる。この『グルテン』はアメリカで報告されている『セリアック病』を引き起こしやすく、これは小腸が栄養を吸収出来なくなる病気であり、病院に行っても診断されにくい。
腸が炎症すれば下痢になるし、脳が炎症すれば認知症の原因になる。つまり体内で炎症させる食べ物こそが『小麦』だそうです。小麦を食べると炎症が起こり、副腎という臓器からコルチゾールと呼ばれるホルモンが大量に分泌される。特にこれらの炎症で恐ろしいのが小腸の炎症。ここが炎症するとタンパク質を吸収しにくくなる。すると体はタンパク質で出来ているので太りやすくなったり、肌が荒れたり、イライラしたりといった症状が出る。『頑張れない体』になっている人は99%腸に問題を抱えている。どんな健康法よりまずは腸の炎症を取り除くことが重要!
ただ、脱小麦の専門病院に来院する人は現状、少ないとのこと。そのような中、本間先生のクリニックに行くと特別な医学的治療を施さなくても、多岐にわたる症状が楽になった患者が数多くいる。それは小麦を抜いただけ。
現在、欧米人の方が小麦は体によくないと気付き始めているし、欧米諸国ではパン屋でもグルテンフリーを選べるようになってきている。
『脱小麦生活』の実践方法
最低3週間を目標とやってみる。1週間だとあまり差が出ない。3週間だとその後に小麦を食べると眠くなるやだるいなど感じやすくなる。
『脱小麦』を続けるコツ
小さい小麦は無視
まず完璧主義をやめる。主食のパン、ラーメンはやめる。その次にカレー、シチューもやめていく。
好きな食べ物は諦めずに『代用』する
米粉のパンやパスタなどを代用。うどんやラーメンをそばにかえる。
平日だけ『脱小麦』をして休日は心のリセットにする
小麦の量を減らすことでも効果あり。平日の5日間を脱小麦にしてみるのもおすすめ
症状の変化を記録してモチベーションをあげる。
自分の症状を記録することも効果あり。頭痛や便秘、肩こりが減ったなど体の変化を記録すること
まとめ
本書を読んでまず3週間自分自身の体で実践してみよう。
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