全国野菜産地動向(2021年8月下旬)

野菜

2021年8月下旬野菜栽培動向

東京オリンピックは終わりましたが、特需はなくコロナのデルタ株蔓延で外食需要の低迷が続いております。8月に異常な雨があり玉葱、にんじん、ジャガイモの不作が決定づけられております。

大根の作付概況

北海道、青森の7月は高温乾燥の影響で発芽不揃いや8月の多雨で面積が縮小しております。関東以西は秋雨前線の影響により播種が遅れ、9〜10月の出荷量が少なる予想です。

人参の作付概況

北海道は長期の雨不足で肥大が悪く割れも多発。6月播種は乾燥で発芽不良が多く10月以降の出荷が少なくなる予想です。そして8月の多雨の影響もあり発芽不良や播種の遅れも発生。11〜12月の出荷量も厳しい状況です。

キャベツの作付概況

群馬は順調に生育していましたが、8月の多雨により生育遅延や品質不良が発生。関東以西は定植がひどい産地では1ヶ月以上遅れており、10月どりの出荷量は少ない予想です。

白菜の作付概況

長野・群馬では8月お盆過ぎから腐敗病が発生しております。

レタスの作付概況

外食需要の低下により価格低迷が続いております。高冷地のレタスはこの雨で品質劣化が発生しております。関東以西はネギ、キャベツ、ブロッコリーに代わる生産者がでてきております。

ブロッコリーの作付概況

秋冬作は面積は増加傾向です。

ネギの作付概況

面積が増加し、6月以降は青果価格が安くなりました。西日本はこの豪雨により収量不足が懸念されております。

ゴボウの作付概況

青森面積は増加しましたが、8月の長雨と気温低下で肥大が遅れております。そのことが影響し、出荷量は平年並みと予想されております。

ジャガイモの作付概況

青果栽培の不作が続いており、加工原料、種芋も同様に不作となっています。

玉葱の作付概況

北海道は雨不足で小玉多く、平年の70%見込みです。春玉葱産地の佐賀・長崎・福岡は大雨により畑が冠水したため肥料の流亡や土壌が固まり、生育不良が懸念されております。

今後に向けて

コロナ蔓延の中で出荷量が少なくても価格が低迷しております。10月末にはワクチン接種率が80%に到達するとのことです。まずはコロナに罹らないように注意して頂き、10月以降の需要増・価格上昇を期待して生産するしかない状況です。

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